ラテン語: Persona non grata
外交官として入国できない者、離任する義務を負った外交官 を指す外交用語。
国外退去処分と表現されることもある。
いつ何時でも一方的に発動でき、またその理由を提示する義務はない。
派遣国は対象者の「本国へ召還又は外交官任務終了」をしなければならない。
派遣国が履行義務を拒否した場合又は相当な期間内に行わなかった場合には、接受国は対象者がもはや外交特権を持たないものとみなし、触法行為があれば一般市民として身柄の拘束ができる。
これ以外の手段を用いて外交官の非行を制裁することはできない。但し、通告後は一般在留者となり微罪逮捕の標的となるので本国へ召還される。
外交官だけではなく、外交特権を有する元首や首相、外相の入国拒否についても用いられることがある。
対象の外交官に対し、
「あなたは我が国に駐在する外交官に相応しくないので本国へお帰り下さい。もしくは外交官任務を終了して下さい」と正式に通告することで発動されることが多い。
ウィーン条約第9条 ウィーン条約第23条
在札幌ロシア総領事館の領事1名に、”外交官として入国できない者”だと通告。